講師コラム

私自身と職場に活かすアンガーマネジメント

  • 研修
2016/11/11

吉田 真知子

ソーシャルスキル・プログラム 人材活性コンサルタント

<みんな持っているアンガーストレス>

時間と格闘するイライラ、コミュニケーションの行き違いなどで生じる相手への苛立ちなど、私たちは様々な怒り【アンガー】に直面して仕事をしているといっても過言ではないでしょう。ストレスは元々“刺激”という意味ですが、怒りは私たちにとって手ごわい刺激であり、ストレス原因の一つです。あなたは、自分の怒りや他者からの怒り、アンガーストレスをどのくらい感じていらっしゃるでしょうか。


<怒りをマネジメントするという考え方>

これまで私たちは、怒りについて表だって語らない傾向があったように思います。怒りを恥ずかしいとする文化に対して、「アンガーマネジメント」の良いところは、まず怒りという存在に光を当てたことです。正直に溢れてくる怒りの中に、自分らしさが存在していることはありませんか。「怒りゆえに我あり」といった自分ならではのポリシーもそこには介在しているはずです。自分に湧き起こる怒りをまず認めること。ここから怒りへの対策が始まります。


<アンガーマネジメント>

怒りは喜怒哀楽という大切な感情の一つです。その上で重要なことは、怒りはコントロールできないものと諦めないことです。諦めるということは、自分は自分の意にならないと、自分を見放していることと同じです。私たちは自分を信用する道を選び、自分のアンガーと付き合っていきたいと思います。そのためには怒りの鎮め方、表現方法を学ぶ必要があります。例えば、思わず怒りを覚えたときは心の中で6秒待ってみましょう。これをアンガーマネジメントでは【6秒ルール】と言います。人間の怒りのピークはおよそ6秒。この6秒さえ持ちこたえられたら、思わず暴言を吐いて後悔をする等の言動を防ぐことができます。また怒りでストレスが溜るときには、日記のようにして怒りを書き出すと、怒りに対してかなり落ち着いた捉え方ができ気分も楽になります。これを【アンガーログ】と言います。このようなスキルを活用することで、怒りの中でコントロールしたいものを、自分でコントロールすることができます。


<職場で活かすアンガーマネジメント>

例えばリーダーや管理職は、部下へのマネジメントスキルの一つとしてアンガーマネジメントをお勧めします。昨今パワーハラスメントは職場では扱わざるを得ないテーマです。自分の怒りの傾向やコントロールの仕方を知ることで随分と部下への対応は変わります。役職如何にかかわらず、職場の人間関係の多様性を建設的に仕事に活かすためにも、個々の感情のマネジメントにぜひお役立てください。また顧客対応のスキルの一環としてもアンガーマネジメントは活用できます。顧客はどんなときに怒りを感じ、それをいかに表現するのか。怒りの構造を理解することが、クレーム対応や対応者である自身の健康に役立てることができます。アンガーマネジメントで職場の健康づくりを実践しましょう。


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