講師コラム

企業を守るコンプライアンスとは 第1回(全4回)

  • 研修
2017/01/16

中村 寛

社労士オフィスブレイン 代表 
特定社会保険労務士・人事労務教育コンサルタント

第1回:あなたのコンプライアンス度をチェックする


 『企業を守るコンプライアンスとは?』の1回目は、コンプライアンス度チェックです。次の1から5の行動をあなたが少しでも起こす可能性があれば、Yesに☑をつけてください。

5-1

いかがですか?普段何気なくやっている行動が含まれていたのではないでしょうか?結論を言えば、これらの行動にひとつでもYesに☑が入れば、コンプライアンス違反を起こす可能性があるということです。


 チェック項目を一つずつ解説します。最近は1の行為を禁止する企業(組織)が増えて来ました。個人情報・機密情報の漏えいを防ぐためです。職場・取引先を話題にするにしても、匿名で行う工夫も行われています。自治体や公的機関では飲み会の場で『うちの会社』と自組織を名乗るのが広がってきています。


 2.の会議資料を通勤電車内で見る行為では、こんな場面を目撃したことがあります。あるスーパーに勤務する社員が鞄の中から『棚卸マニュアル』(表紙にスーパーの会社名が記載されていました)と書かれた資料を鞄から取り出し、確認をし始めたのです。棚卸作業は決算に直結するもので、期末の在庫高を確定するために、店内にある商品の数を数えるのです。私は、その社員の肩越しから、マニュアルを見ることができる位置に立っていました。『棚卸は、専務取締役の棚卸開始宣言の後、一斉に全店で開始する』‐マニュアルの冒頭にこう書かれていました。私が、そのスーパーの社長になりすまし会社に『緊急事態だ、専務を呼んでくれ』と電話すれば、棚卸の開始時刻を1~2分間遅らせることが出来たかも知れません。全店で1~2分間の作業の遅れは、大きなコストの損失につながります。


 3.の同僚や後輩を無視する行為は、パワーハラスメントに該当します。パワハラの行為の一つに『人間関係からの切り離し』があり、無視はこれに該当する行為です。4の親愛の情を込めて肩を叩く行為も、場合によってはパワハラ行為の一つ『身体的攻撃』になる可能性があります。ある職場で先輩社員が親愛の情を込めて、後輩社員の肩を軽く叩きながら『おはよう』と挨拶をしていたのですが、後輩は毎朝パワハラを受けていると認識していたようです。ある日、後輩社員が人事部に『先輩からパワハラを受けている』と告発をしてきた、という事例があります。


 最後の『居残り残業』は、就業規則違反です。残業や休日出勤は、管理責任者である上司の命令によって行なうものであり、勝手な残業や休日出勤は認められません。


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