講師コラム

製造業の新入・若手社員に必要な7つの基礎力とは
第3回(全3回)

2018/01/29

島ノ内英久

株式会社ウィレンス 代表取締役

コラムの最終回です。

(6)5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)実行力
工場では5Sが基本のキです。
「整理」とは、モノを探す時間の短縮などのために、必要な物と不要な物に分け、不要な物を捨てること。
「整頓」とは、いつでも誰でも必要な物を必要な時に、取り出しやすく、かつ戻しやすくすること。
「清掃」とは、身の回りのものや職場の中をきれいに掃除すること。
「清潔」とは、清掃の成果として、もしくはわざわざ清掃しなくても、ゴミ、チリ、ホコリなどの汚れがないピカピカの状態を維持すること。
「しつけ」とは、守ること(無理なく守れること、無理してでも守ること)を全員で決め、決めたことを全員が守ること。
5Sが出来ていない工場は無駄が多く非効率で、品質不良や工場災害が起きる可能性も高くなります。新人・若手社員の皆さんも自分がやるべき5Sをしっかりと考え、実行しましょう。
【ミニ事例】
顧問先F社(排気ダクトや搬送装置などの製缶業、従業員数約80名)の工場で働くS君(高卒4年目、22才)は、先輩からの指導のもと翌日の生産で必要な材料や治工具一式を揃えてから夕方退社するようにしています。これにより、朝一(イチ)から材料などを探す無駄な時間を取らず、すぐに生産に着手できるようになりました。正にこれは単なる整理・整頓でなく、守ることを決め、決めたこと守るという「しつけ」の実践です。

(7)生活習慣力
朝時間がない、あるいは朝食を摂る習慣がないなどの理由で朝食を摂らない若い人を見かけます。しかし工場での作業は体力が必要であり、休憩以外は1日中立ったまま作業をすることもよくあります。
朝食は単なるエネルギー補給だけでなく、眠気を覚まし、仕事に対する気持ちに切り替える大切な時間でもあります。
また仕事に集中するためには、夜しっかりと寝ることも大切です。少なくとも平日は7時間寝るようにしましょう。もちろん週末くらいは少々の夜更かしや友達と楽しく遊ぶことは構いません。
しかし本気で仕事に取り組めるよう、平日の朝食と睡眠は生活習慣としてしっかりと実践しましょう。
【ミニ事例】
顧問先G社(ジェネリック医薬品製造業、従業員数約120名)の工場で働くTさん(大卒2年目、23才)は学生時代は夜型の生活でしたが、入社以来、平日は遅くとも夜11時には就寝し、朝6時に起きて朝食を採りながら新聞を読む生活習慣を心がけています。

全3回にわたり下記の7つの基礎力をミニ事例をまじえお伝えしました。上司や先輩と相談しつつ、じっくりと、しかしスピード感を持ってそれぞれの力を高めましょう。
(1)積極的な行動力
(2)自ら質問する力
(3)技術力その1 〜目の前の作業に集中する力〜
(4)技術力その2 〜原理や仕組みを知る力〜
(5)技術力その3 〜前後工程に興味を持つ力〜
(6)5S実行力
(7)生活習慣力


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