講師コラム

製造業の新入・若手社員に必要な7つの基礎力とは
第1回(全3回)

2018/01/15

島ノ内英久

株式会社ウィレンス 代表取締役

皆さん、こんにちは! 製造業の工場リーダーや若手社員の人財育成を専門とするコンサルタントの島ノ内英久です。
このコラムでは日々顧問先工場で人財育成の支援をしている私自身の経験を踏まえ、大手企業よりも中小企業を意識し、製造業の新人・若手社員に必要な7つの基礎力を3回に分けてお伝えします。


(1)積極的な行動力
工場では受け身の姿勢の人は正直要りません。
数百名働いているような少品種大量生産型の大手企業の工場であれば、日々同じような組立てや加工、検査といった定型作業を黙々とこなすことも多く、受け身の姿勢の人であっても必要とされます。
しかし多品種少量生産型も多い中小製造業では、一つ一つの生産ロットが小さく生産品目が多岐にわたったり、また一人の作業者が一つの工程だけでなく複数工程をこなす必要があるなど、多様な生産業務をこなすことが若手社員でも求められることが多々あります。このため、受け身でなく、積極的に行動する力が求められます。
【ミニ事例】
顧問先A社(プラスチック成形業、従業員数約80名)の工場で働くK君(高卒2年目、19才)は、自分が担当する工程を1年目にある程度覚えた後、他の工程もできるよう2年目の春頃から自ら積極的に先輩社員にお願いし、定時後に機械操作などを教えてもらっています。この姿勢を先輩や上司はとても頼もしく思っています。


(2)自ら質問する力
新人・若手社員が1日でも早く独り立ちできるよう、仕事のやり方を教える必要性を現場の多くの先輩は理解しています。しかし生産に追われ時間に余裕がなく、また受け身の姿勢の若手も多いため、「聞いてくれれば教えるけど、聞いてこないからこちらからは敢えて何も言わない(教えない)」と考える先輩社員も現実問題数多くいます。
先輩社員は新人・若手社員自ら質問に来ることを期待しています。
難しいことを聞こうとすると、また明日、また来週となりがちで、結局質問できないまま毎日が過ぎていきがちですので、難しいことを聞こうと思う必要はありません。上司や先輩から教えてもらった作業内容の確認でもいいんです。
ただし、教えてもらった後は、
・自分の言葉で繰り返す(聞いて終わりでなく)
・しっかりとメモを取る(自分の言葉で繰り返しただけでは、すぐに忘れる)
・ありがとうございました! と元気にお礼を言う(相手の時間を費やしたことを忘れない)
ということを実行しましょう。
【ミニ事例】
顧問先B社(金属加工業、従業員数約60名)の工場で働くT君(大卒1年目、22才)は経済学部卒ですが、ものづくりに興味があり製造職として採用されました。工学部卒ではないため、図面の読み方や機械加工の基本などの知識が入社時はまったくありません。そこでT君は「毎日少なくとも1つは質問する」ということを目標とし実践しています。


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