事業計画研修

事業計画の必要性を認識し、事業計画の立て方を学ぶ

事業計画とは

事業計画とは、企業が運営・提供する事業の目標達成に向けた行動計画を指します。
事業の戦略や目標の計画策定、課題抽出とその解決方法、具体的な展望などの事業全体の方向性を示すものとなります。
特に、新事業においては、事業計画策定は必用不可欠な要素であり、適切な事業計画書の作成により、事業を客観的に見つめ直し、改善するヒントを得るためにも役立ちます。

 

研修の狙い

  • 経営環境が変化する中、環境適合していくために事業計画を考える
  • 外部環境の分析をしながら、事業計画を考える
  • 事業計画の立案から実行していくステップを学ぶ

プログラム

※内容は、貴社のご要望に応じ、カスタマイズが可能です。
※時間の目安は10:00~17:00です。

1.事業計画の役割

(1)環境変化が激しい時代に必要な事業計画
(2)ビジョンを基準とした事業計画を策定する

2.自社を取り巻く外部環境を分析する

(1)中長期のトレンドを考える
(2)マクロ的に分析するPEST分析
(2)STP分析で市場ニーズに対応する
(3)3C分析で競合を意識する

3.事業計画を策定する

(1)事業計画の策定ステップ
(2)各事業の目標設定
 ①定性的な目標
 ②定量的な数値目標
(3)事業計画を月次計画に落とし込む
(4)事業計画の課題チェック

4.事業計画策定に必要な経営分析

(1)経営(数値)分析の基本的なフレーム
(2)基本的な経営数値分析を理解する
(3)事業計画策定に必要なポイント
(4)目標数値と資金シミレーション

5.事業計画を実行していく仕組み

(1)事業計画が実行されない理由
(2)目標を達成するためのKPI

6.まとめ

事業計画書を策定する利点

事業計画書を作成することでと、経営層や経営企画部門だけでなく事業部門の現場の社員とともに、新事業に対する共通認識が醸成できます。新事業のビジョンや目的・目標を共有できることは、全社一丸となり、新事業を成功に導けることにつながります。

 

事業計画を検討する前に環境分析を実践

ヒト・モノ・カネ・情報と言われる経営資源が分散すると、自社の強みや弱みがわからなくなってきます。経営資源は事業計画を策定していくための事業戦略の前提となるため、事業計画を策定する前に、外部環境分析で機会とビジネスチャンスとビジネスリスクを検討し、内部環境分析で自社の強みと弱みを把握することが効果的です。そして外部環境と内部環境を総合的に検討し、持続的競争優位のある事業戦略を構築していくことが必要となります。

 

環境分析に活用するフレームワーク

(1) PEST分析
PEST(ペスト)分析、とはPolitics(政治)、Economics(経済)、Social(社会)、Technology(技術)の4つの視点で、外部環境分析するフレームワークです。
・Politics(政治):政策、法改正などの政治動向
・Economics(経済):景気、消費、物価、金利、賃金などの経済動向
・Social(社会):人口動態の変化、社会インフラの変化、ライフスタイルの変化などの社会動向
・Technology(技術):技術開発、研究開発、デジタル技術などの技術動向

 

(2)3C分析
3C分析とは、Customer(顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)の3つの視点で、社の立ち位置の把握や自社が目指すべき方向を検討するために用い役に立ち、主に外部環境分析のために活用されるフレームワークです。
・Customer(顧客)分析:市場規模や成長性、顧客のニーズ、顧客の購買行動など
・Competitor(競合)分析:競合のシェア、競合の戦略、競合の強みなど
・Company(自社)分析:ビジョン、業界ポジションや戦略、自社の強みや弱み、

 

(3) STP分析
Segmentation(セグメンテーション)、Targeting(ターゲティング)、Positioning(ポジショニング)の3つの視点で、自社にとって狙うべき顧客や製品を分析するためのフレームワークで、戦略立案で活用されます。
・Segmentation(セグメンテーション):市場を細分化して、自社にとって攻めるべき市場を決定する
・Targeting(ターゲティング):ターゲットを明確化し、自社にとって攻めるべき顧客を決定する
・Positioning(ポジショニング):競合他社の状況を把握し、自社の立ち位置を決定する

 

事業計画に必要な目標設定

(1)目標達成するためのKPI
①KPIとは
「Key Performance Indicator(重要業績評価指標)」の頭文字をとった略語で、目標を達成するまでのプロセスにおいて設定される中間的な指標です。
KPIの達成状況を確認することは、目標達成までの進捗を把握することを意味します。
事業部内でKPIを共有し、目標に対する到達率を数値で把握することで適切に組織活動を行うことができるようになります。
企業の競争環境が激しさを増す中で、結果を見てから対応を考えるのでは、経営にスピード感に欠けることから、中間的な指標であるKPIに着目したマネジメントである、「KPIマネジメント」が注目されています。

 

②KGI・KSF・KPIの意味と違い
KPIマネジメントは、KGI・KSF・KPIという3つの要素で構成されています。
・「KGI」(Key Goal Indicator)は「重要目標達成指標」です。
最終目標について、何を・どれくらい・どの期間に達成するか、数値で指標化したものをいいます。 
・「KSF」(Key Success Factor)は「重要成功要因」です。
最終目標を達成するために重要な要素です。「CSF」(Critical Success Factor)と呼ばれることもあります。         

 

(2)KPIマネジメントの特徴
KPIマネジメントの特徴は、大きく2つあります。
① 「結果(KGI)」ではなく「結果を出すための指標・プロセス(KPI)」をマネジメントする。

 

②KPIが未達の場合は、PDCAを回しながら改善を行なっていく。
つまり、「最終的な業績や成果を達成するための中間指標(先行指標)=KPI」をマネジメントすることで、進捗状況をいち早く把握し、問題解決の手を打っていくことで、先行管理が可能となり、安定した目標達成が可能となるマネジメントです。

 

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