3年目社員研修

3年目社員として必要な考え方やビジネススキルを習得する

研修の狙い

  • 3年目社員としての役割期待を理解し、主体的な行動へつなげる
  • 論理的思考力を高め、仕事の生産性を向上を図る
  • 後輩指導の心構えと、具体的な進め方のポイントを学ぶ

プログラム

※内容は、貴社のご要望に応じ、カスタマイズが可能です。
※時間の目安は10:00~17:00です。

1.これまでの業務を振り返る【ディスカッション】

(1)入社から今日までの振返り
(2)成功・失敗体験の共有

2.3年目社員に求められる役割理解

(1)「私たちに求められる役割とは?」【ブレインストーミング】
(2)上司からのメッセージ【事前課題】※必要に応じて対応

3.3年目社員として求められる主体的な行動

(1)自律的・主体的に働くこと
(2)常に問題意識を持って職場改善に取り組む
(3)後輩指導を率先して実践する
(4)上司へのフォロワーシップと後輩への関わり

4.物事を論理的に捉え、わかりやすく伝える

(1)物事を分解して考える
(2)WHY型思考力を身につける
(3)因果関係を意識する
(4)ピラミッドストラクチャーで説得力を増す
(5)ロジックツリーで問題解決に取り組む
(6)わかりやすく伝える
 ①ホールパート法
 ②PREP法

5.効果的な後輩指導の進め方

(1)指導する人の心構え
(2)後輩の気持ちを理解する
(3)指示の出し方
 ①指示は明確か?
 ②後輩に考えさせる
 ③PDCAをしっかり認識させる
(4)後輩が相談しやすい環境づくり
(5)「ほめる」ことで後輩の行動が変わる

6.上司の考えを意識し、信頼を得る

(1)先輩・上司の意向を意識する
(2)一つ上の仕事で自らを成長させる

7.まとめ

社員3年目に期待されること

                                 ~「主体的・自律的行動」「後輩・部下指導」と「論理的思考力」~

 入社3年目になると、期待される役割も変化してきます。主担当として業務を担ったり、後輩・部下の指導役を任されたりと、より責任ある立場になることもあります。

 このような役割を担うにあたり、まず自身の立場を理解することがスタート地点です。自身がどう行動していくべきか考えることが「主体的行動」を発揮するきっかけにもなります。
 また、自分自身で行うことと、人ができるように指導することは似て非なるものです。「後輩・部下指導」の基礎を学び、フォロー・育成スキルを身につけることが、役割遂行のヒントとなります。
 加えて「論理的思考」は、ビジネスマンとしてぜひ身につけておきたい力です。自身の業務の生産性向上や、周囲とのコミュニケーショの円滑化等、物事を的確に捉え伝える力は業務に役立ちます。

 3年目を含む若手社員の就業意識として、キーワードの上位に入ってくるのが“自身の成長” “キャリア形成”と言われます。3年目のスタートに、まずは、役割の自覚・再認識のための「マインドセット」と、成長やキャリアを考える機会を設けていきましょう。

 

自立的・主体的に働く~自律型人材とは~

自律型人材とは、指示を待つのではなく、自らの意思で考え能動的に業務を遂行できる人材を指します。
自律型人材が今求められている理由は、めまぐるしいスピードで変化する経営環境に対応しつつ組織が存続していくためには、環境変化に臨機応変に対応しながら、企業の目標達成に向けて仕事を進めることが出来る人材が必要だからです。
 社員3年目は、業務の進め方に慣れ、社内風土や人間関係も十分に認識としている時期です。よりよい方法はないか、問題意識をもって業務にあたること、チームの一員としてメンバーに目を向けフォロワーシップを意識した行動などが目指されます。

〇フォロワーシップ
 チームや組織全体の成果を最大限発揮するために「自律的・主体的にリーダーをはじめとするチームメンバーに進んで働きかけ、支援すること」であり、リーダーを含めてチーム全員に求められる力です。
 調査によると、組織が出す結果に対して「リーダー」が及ぼす影響力は1~2割。「フォロワー」が及ぼす影響力は8~9割にものぼるそうです。(フォロワーシップの提唱者、カーネギーメロン大学ロバート・ケリー教授の調査)
 VUCAの時代と言われる今、リーダーの牽引力のみ頼るのではなく、メンバー全員が主体的に考え行動し続けることが大事です。提案力、貢献力、実現力、洞察力、批判的思考を磨くとともに、各人の強みを生かし、フォローしあいながら業務にあたることが、チーム全体のパフォーマンス向上につながります。

 

フォロワーシップ(上司補佐力)研修

 

後輩指導の進め方

先輩社員の役割とは?
 主な役割としては、実務面で業務を覚え、実行できるようにするために、「何をどのようにやるか教えること」です。ティーチング(知らない知識・方法を教えることが目的)に加え、コーチング(目標や成長に向けて行動を後押しするのが目的)の側面も大切な役割です。そのためには、「信頼関係を築くための適切なコミュニケーション」「後輩の意欲を引き出し、行動してもらうこと」などが必要になります。指導側も一緒に考え共に成長していくスタンスで臨みましょう。

まずは環境づくりからスタート
・信頼関係の構築
 安心して仕事に向き合うためには、ためらわずに質問や報連相(報告・連絡・相談)ができる関係性を築いておくことが大切です。コミュニケーションが適切にとれる関係性は、仕事をする上でのすれ違いの解消や指示を肯定的に受け取る姿勢にもつながります。
 
・観察・後輩理解
 仕事に向き合う姿勢はどうか?何が得意か?コミュニケーションタイプなど、相手を知らないことには、どのような声掛けがよいのか分かりません。また、「関心をもたれていること」自体が、後輩にとっては安心感につながります。

指導のポイントとは?
① モチベーションをあげる
 モチベーションは「契機(きっかけ)→関心・価値→行動→フィードバック→契機(きっかけ)」の構造になっています。動機付けには、「全体像や必要性を伝えること、自己効力感を高め自信をつけること、メリットを知り知的好奇心をもつこと」ことなどが挙げられます。

② 指示の出し方
・なぜ必要なのか、考えさせる、一緒に考える
・ゴールを明確にする
・順序だてて具体的に説明する
・繰り返したり、発問したりして理解度を確認しながら進める

③ フィードバック
 PDCAサイクルはビジネスシーンで必要とされますが、指導の場面においても、指示を出して終わりではなく、振り返りやフィードバックが重要です。本人の気づきや自己評価を引き出しながら、成果や取り組む姿勢、改善点などを伝えていきましょう。成長実感がモチベーションにつながります。
 

論理的思考力 ~物事の捉え方、伝え方~

論理的思考(ロジカルシンキング)とは、物事の全体像や結論への筋道が明らかで矛盾のない考え方を指し、ビジネスにおいての問題解決やコミュニケーションを円滑に進める上で、必要な力です。
思考整理、相手の正しい理解を得る、合理的な結論を導く等に役立ちます。

様々なフレームワークを使うことで、情報の掘り起こし・整理・構造化ができます。

〇WHY型思考
「なぜそうなるか」考えることで、表面的な事象にとらわれずその背景や理由を探り、本質にせまる思考法です。
「What型思考」と対比しながら使います。

「AだからBといえる」のような説明をする際、
BからAの方向に「なぜそうなるか?」(Why?)
AからBの方向に「だから何か?」(What?)を繰り返すことで、
論理が明確になり、説得力も増します。

〇ピラミッドストラクチャー
話の流れを論理的に組み立てる手法で、プレゼン等、
相手に分かりやすく伝える場面での資料や話の構成、思考整理にも使われます。
結論を一番上に置き、下段にはその結論を支える根拠を挙げていきます。

〇ロジックツリー
主に問題解決の手法として使われます。設定した課題に対し、
要素や原因をツリー状に統合・分解・構造化することで、
論理的に整理しながら現状の把握や解決法の発見に役立てます。

左右のレベル感を揃え分岐していくことで、モレ・ダブりなく
整理し、全体像を掴みやすくなります。

 

ロジカルシンキング研修

〇PREP法
PREP法の話し方「結論→根拠→具体例→結論を繰り返す」の展開で進めることで、
相手に分かりやすく伝えることができます。

P Point:結論、主張 (私は、~と思います。)
R Reason:根拠、理由 (理由は~だからです。)
E Example:具体例、事例 (具体的には、~のような事例があります)
P Point:結論、主張を繰り返す (よって、私は~のように考えます)


〇ホールパート法
話の全体像をはじめに提示し、その後各部分を説明。最後に再度結論で締めくくる話し方です。
話の流れが明確になり、始めに共通認識をもつことで、聞き手の理解度が向上します。

ホール:話の全体像(結論・主張)の提示 (これから私が~と思う理由を3つ説明します。)
パート:各部分の説明 (1つ目は~)
ホール:再び結論で締めくくる (以上3点の理由から、私は~と考えます)

 

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