レジリエンス研修
逆境に対応できるレジリエンスを鍛え、人材力を強化する
レジリエンスとは
レジリエンスとは、物理学用語で反発性、弾力性、外圧による歪み(ストレス)を跳ね返す力を意味します。心理学用語のレジリエンスとは失敗、ピンチ、ストレス、困難、落ち込み、トラブルから立ち直る心(回復力・柔軟性・適応力)を指しています。このレジリエンスを高めることで、ネガティブな感情やストレスに直面してもすぐに立ち直ることができます。一方でレジリエンスは個人差があるといわれ、ストレス要因に対しても色々な捉え方がありますが、レジリエンスは誰もがもともと持っている心理的機能です。
これらのストレス・歪みを跳ね返して回復できる力、レジリエンスを高めることで、ビジネスで直面するさまざまな困難を柔軟な発想で克服することができ、逆境や変化する環境に適応する可能性が高まります。
■レジリエンスの考え方のポイント
レジリエンスはストレスマネジメントにおいても有効な考え方です。
レジリエンス要因には個人差はありますが、後天的に学習次第で誰もが身につけることができます。レジリエンスを高めることで、困難な場面に直面した時にも、しなやかに状況に適応して困難を乗り越えることができます。
1.レジリエンスは誰もがもっている生き方である
2.個人のレジリエンス要因は多様であり、生まれつきの個人差もある
3.経験は知識によって育つもので学習可能な能力である
■考え方のフレームABC理論
レジリエンスを高める上で、1つの手がかりとなる理論があります。
モノの考え方や捉え方を変える認知療法の1つで、臨床心理学者アルバート・エリスが提唱した心理療法であるABC理論です。
起こった出来事でも受け取り方で結果が変わるという考え方です。
ABC理論は人の悩みを生み出す過程を整理した理論であると同時に、その解決にもつながる理論です。自分自身や起こった出来事に対して、俯瞰目線を持つことができるようになります。
●【A】は「出来事(Activating event)」、実際に起こった出来事、ですが、広義には他者の意見のような抽象的なものも指します。
●【B】は「信念(Belief)」、その人の世界観を作り上げる信念、その人の持つ認知の枠組みなどを指します。
●【C】は「結果(Consequence)」、出来事の認知によって、結果として生じる感情や思考、生理的な反応、それに伴う行動です。
【参照】
こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト (mhlw.go.jp)
研修の狙い
- レジリエンスを活用し、ストレス耐性を強化する
- レジリエンスの考え方でピンチをチャンスにしていきモチベーションを高める
- ストレス耐性を形成していく考え方を学ぶ
プログラム
※内容は、貴社のご要望に応じ、カスタマイズが可能です。
※時間の目安は10:00~17:00です。
1.レジリエンスとは
(1)レジリエンスとは
(2)ストレスと問題の関係
(3)あなたが人生で打たれ強かったとき【ディスカッション】
(4)モチベーションが高いときと低いとき
2.ABC理論で思考を変える
(1)状況(Affaire)・思考(Belief)・感情(Consequence)
(2)ABC理論で感情を整理する
3.論理情動行動療法を支えるABCDEモデル
4.自責でものごとを考える
(1)ものの見方・捉え方
(2)ものの見方・捉え方⇒行動⇒結果が変わる
5.ストレス耐性を形成する
(1)自分の強みを活かす
(2)強みと自己肯定感の関係
(3)毎日いいことを3つ書く
(4)レジリエンスを形成するポジティブな感情
(5)チームで助けあう