講師コラム

筋道を通す「ロジカルシンキング」スキルの磨き方

2017/06/14

松浦 剛志

ウィルミッツ株式会社
代表取締役

昨今、ロジカルシンキング(=論理思考)という言葉がすっかり市民権を得、本屋にはこの手のタイトルの本が平積みされています。

ロジカルシンキングとは、一言でいうと、「筋道が通っている」ことです。
では、筋道とは具体的に「なに」と「なに」の間の道を指しているのでしょうか?

例を挙げてみましょう。たとえば
・全体⇔部分
・結論⇔前提
・主張⇔根拠
・抽象⇔具体
といった二者の間に筋道は存在します。
それぞれの関係は、通常、左側が1個に対し右側が複数個対応しています。この左右の関係(筋道)を上下に並べ替えると上が1、下が複数の三角形(=ピラミッド)になることから、ロジカルシンキングの世界では、この三角形をピラミッド構造(ピラミッドストラクチャー)と呼ぶことがあります。


【例】
  全体
↗ ↑ ↖
部分 部分 部分


筋道を通すとは、このピラミッド構造を上手に作ることです。自分の考えを上手にピラミッド構造に整理することができると、相手に「なるほど、筋道が通っている」と見なされます。

皆さんは、ご自分の書いたメールや口頭で話している内容をしっかりとピラミッド構造に構築できますか?

たとえば、次の話の内容をピラミッド構造で表現することはできるでしょうか?


【例】
山本君!上司として君に伝えたいことが3つある。
まず、時間を守ること。出社時間はもとより会議の時間など、時間はすべて厳守だよ。
続いて、挨拶をすること。朝の挨拶一つでその日の気分も決まるものだ。挨拶はされるのを待つのではなく自分からすること。今日の朝のことを覚えているかい?私の挨拶に対して、山本君がとった行動、、、ほとんど無視だな。どっちが上司かわからないような対応だ。いったい今までどんな教育を受けてきたんだ。そんな対応が続くようじゃボーナスゼロだ。おー、腹が立つ!もういいから席に戻って仕事しなさい。


気持ちは伝わりますが、うまくピラミッド構造にすることができませんね。
なぜなら話しているうちに感情的になったり、興味が分散して話が脇道に逸れ、全体像を見失ってしまっているからです。このようにピラミッド構造にならない話をしてしまうと残念ながら「ロジカルでない人」の烙印を押されてしまいます。


プライベートでは、「ロジカルでない人」でも構いませんが、ビジネスでは常に正確な意思疎通を求められるため、ロジカルでないことは致命的です。
提案書、メール、口頭での会話・・・これらすべてをしっかりとしたピラミッド構造にすることが大切なのです。


ピラミッド構造を上手に作るコツは
・ピラミッドを上から下へとモレダブリなく分解すること
・ピラミッドを下から上へと違和感なく統合すること
の二通りです。


コツを理解する(ワカル)ことは簡単ですが、ワカルこととデキルことは別事です。
実際にデキルようになるにはトレーニングが必要です。
提案書やメールの作成、上司や会議での報告の前には、まずピラミッド構造を作りましょう。
明日からすべての仕事を・・・となるとパンクしてしまうかもしれません。
毎日1つのテーマでも良いので、やりはじめて、やり続けましょう。
3ヵ月もすれば、「ロジカルな人」と呼ばれるようになります!


ロジカルシンキングのセミナーでは、コツを理解し、トレーニングを徹底的に行うカリキュラムをご用意しています。
ご興味のある方はぜひお問い合わせください。


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